Releasing Now(即今只今)
2023-06-04 23:03:00
5月17日〜19日(金)の3日間で中学生の職業体験を受け入れました。今年は女子中学生2名でした。
昨年から受け入れています。
なぜ受け入れたかというと、子供達が自殺したとかの嫌なニュースを見るたびになんか悔しくて涙がでてきてました。
「死ぬんじゃないですよ。どんな手を使ってでも生きろよ。大人になったら自分で楽しくできますよ。」と思っています。
なんで子どもたちが自殺したりするのか、原因を考えていました。
色んな原因はあると思いますが、「逃げ道がない。」のではないか。
「みんなと同じじゃきゃいけない」とか「こうじゃなきゃいけない。」という小さな既成概念と小さな価値観に潰されてしまったのではないか。という一つの仮説に辿りつきました。
「私達のお花とは真逆だ。だったら、みんなと同じじゃつまらない。こうしなきゃいけないという概念は無視してこそ、ワクワクしながらやってる “大人“も同じ町で笑って生きている。それを見せたら「逃げ道」の明かりになるんじゃないか。たった数名かもしれないが、数名でもいい。子供が一人でも自殺したら嫌だ。可能性を僅かでも。」と思い、昨年から受け入れました。
あと、お花好きになってくれたらいいなぁ。そして、数年後にお客様になってくれたらいいなぁ。という下心もありました。笑
一日目、二日目と収穫した草花を束ねたりとルーティンワークを手伝っていただきました。
私は事務的な事以外あまり喋らないでいました。
最終日の三日目の午前は 収穫終わりの花畑や花畑の近くの道端、野原 山などから自由に草花を収穫し、自分が好きなように、自分のために草花をイケてみよう。そして、発表会をしよう。となりました。私もスタッフも中学生もそこは、皆平等です。年も性別も一切関係ありません。1(花器の高さ+直径)×1.5〜2.0=花の高さ。がキレイに落ち着く。色のチャートが遠い色がある場合は同じ比率だと喧嘩しやすいから、フィボナッチの分配率を用いて、7:3位にすると落ち着きやすい傾向がある。ただ、それも当てはめなくてよい。とだけ伝えて、あとは時間だけ決めて、各々、収穫開始。
各自、イケ始めました。足りないと思ったら、収穫しにいきました。
時間終了で発表会開始。
ルールはある。否定的なことは言ってはならない。そして、争うもんじゃないから、順番とかつけない。正解のない世界だがキレイと思ったらそれこそが正解。
発表会をした。中学生のいける花達がキレイだった。
一人の中学生のイケた花の発表会でのことです。
中学生が花の説明をしました。
「題名は「お母さんへ」。イタドリの花がお母さんでウルイの葉っぱがお母さんの腕です。葉っぱにアネモネとかの花が私達の姉妹です。いつも抱きしめてくれてる感じを出したかった。」
私が植物の名前を説明してる時、スタッフの女性の目に涙が溢れてました。スタッフの女性は子を持つ母の面もあり、色々想うことがあったのでしょう。「なんか嬉しくて。涙がでてきちゃった。」
その中学生はスッタフの女性の心を花で掴みました。経験はゼロに近いと思います。花いける技術よりもイケることの想いが他人の心を揺さぶっている様を見て、感激して私も込み上げるものがありました。
茎元がスパイラルなんかなってなくて、いいんです。想いがそこにあることが勝った。と思いました。
収穫風景と私とスタッフ2名ともう一人の中学生の作品を添付いたします。(画像の使用は中学生に一応許可済です。)
マイノリティーは時と場所によってはマジョリティーになり、その逆もある。だから、やりたいことやってください。
ただ、私の言ったことが正しいかどうかわからないと思うので、しっかりと自分で考えて生きてください。こういう考えの大人もいて、楽しく笑顔で生きてることは事実です。
と締めくくって終了しました。